歯のカタチについて
- 院長ブログ
人それぞれ、歯の形が違うのをご存知ですか?
大きい歯、小さい歯、長い歯、短い歯、と個性があります。歯並びや骨格と同じように、遺伝傾向はありますので、親子や兄弟では似てきます。
現代人は顎が小さく、歯が大きいため、並びきらずにガタガタの歯並びになってしまいます。
歯の噛む面(天井の部分)が広い方はむし歯や歯周病の危険性が高まります。
噛む面が広いと歯茎に近いところ(首の部分)のくびれが大きくなり(逆三角形のような状態になり)、歯ぐきとの境のところが不潔になります。ばい菌が溜まりやすくなってしまうのです。
また噛む力を受け止める面積が広くなってしまうため、強い力を受け止めなければいけません。噛むことによって自らの歯を傷めつけてしまうわけです。この力によって歯周病の進行や、歯の破折といったトラブルが出てくることもあります。ブラキシズム(歯ぎしり、噛みしめ)傾向が出てきやすくなります。
また、歯の根っこの長さや形も色々です。根っこの長い方は骨の中に埋まっている長さが稼げるため歯周病に対して抵抗力が増します。逆に根が短いと歯周病で骨が無くなると骨の中に埋まっている根の長さが足りなくなり、ぐらぐらしたりしやすいのです。
根っこの形も二又、三又、四又と分岐したり、曲がったりと様々です。こちらは歯周病の治療や根っこの治療の際に治療経過の良し悪しに影響したり、抜歯の際の抜き易さ、抜き難さに影響します。
生まれ持った歯や根の形で歯の寿命に関わる個人差が出てしまうのです。レントゲンを撮ったら、ご自分の歯のカタチを観察してみてはいかがでしょうか。