酸蝕症ってご存知ですか
- 院長ブログ
酸蝕症。字の通り酸で歯が溶けてしまう病気です。
健康のために黒酢をコップ一杯・・とかクエン酸を毎日摂っているなどという方は要注意です。これ以外にも果物や清涼飲料水、アルコールなどでも歯は溶けます。
また逆流性食道炎やつわりなどで嘔吐される方も酸蝕症の危険があります。
このような様々な酸で口の中が酸性になっているときに、「強く」歯を磨いたり、歯ぎしりしたりといった刺激で歯が削れてしまいます。
歯の表面の硬いエナメル質がなくなり、柔らかい象牙質が露出することで、むし歯になりやすくなったり、知覚過敏が起こりやすくなったりします。
また歯ぎしりの強い方はどんどん歯が削れていき、「咬耗」が著しく進行して「噛み合わせの高さ」が低くなります。神経が露出して化膿したり、義歯が壊れたりと色々なトラブルにつながります。
健康のためと思って行っていることが歯を傷つけていることもあります。
酸蝕症は食生活や生活習慣を見直すことで対応できるものなので工夫してみましょう。